今日も今日とて旅の空・・・は、前回言ったが、冒険者稼業は大体そんな感じ。
お気楽極楽、ウゴウゴ・・・ルーガちゃんは大きくなったものだ。。。などとお年寄な感想を述べつつ今日を生きるのさ♪
結局、何に使うか分かってみると、あちらこちらで見つかるもので、陶器の破片がいつの間にか溜まってしまった。
捨てても良いんだが、2000Gと数個の宝石になるならまあ良いか。
本はいらないし、ちょいと重いが。
なんだかんだと、結構簡単に10個集まったのでAxemのところに持っていく。
カバンも軽くなるしね♪
が、
[依頼]
*Axemはあなたに全く気づかない*
よし、全部のシンボルから130番目のを引いて、それから・・・なんだ?誰だ・・・ってああ、ごめんごめん。
こんにちは!またあえて嬉しいよ。
いやお前さんの持ってきてくれた破片の象形を解読していたものでね。
まあ、まだ全然できていないわけだが、もしかしたら資料が増えれば話は違ってくるのかもしれん・・・
うん、いけるだろう。
というわけで、古いスクロールの破片などは、冒険中に見つけたりしていないかね?
引換に役に立つものを挙げよう。
取引、というわけだ。
・・・陶器の破片を持ってきたんだがね?スクロールとやらじゃないがコッチでどうよ?
スクロールはまた今度持ってくっからさ、重いコッチの陶器の欠片を引き取ってくんなよ。
悪いが、ソッチは今回は見送りってことで。
心変わりは無いか?
いや、その破片には本当に重要な、失われし情報が隠されているかもしれないのだよ。
いや、本当に。
・・・重要ね。
ふむ、取引・・・役に立つものか。
実は、そのスクロールらしきものを幾つか、古の陶芸品の破片と一緒に見つけていてカバンに入っている。
最低でも5枚はスクロールの破片が無いと解読しようも無いな。
!
5枚で良いのかよ!!
カバンを漁ると、クシャクシャにはなっていたが、ちょうど5枚あるのを確認した。
なんだよ、あるよ、5枚くらいさ!!!
って聞けヨ!!!!
ちょっと目を離すとそれかヨ!!!!!
*またもや、Axemは完全に没頭していてあなたに気づかない*
・・・語尾から2番目をコッチに戻して、列の文字数を引いてみると・・・意味なし。
またやり直しか。
*隣にあなたが立っていて、Axemは飛び上がって驚く*
おおっと!
別れた妻だと思ってたよ。ふう!
それで戻ってきたのかね。
集めてきたのかね。
すばらしい。
これで仕事に戻れるぞ。
さて、報酬だ。
もう、仕事に戻ってもよいかね?
確かにずっとそばにいたけど、別れた妻って何だよ?
別れてんのになんでそばに居ると思えるんだよ?とは思ったが言葉にはせず、
「報酬を渡してくれたら良いんじゃねーの?」
と言うや否や、破片を組み立てた花瓶に振り向きつつコ汚いバックを投げてよこした。
よほど文字の解読がしたいのか。
そんなだから捨てられるんじゃねーのかな?とも思ったが、これも言葉にはしなかった。
どうでも良いことだしな。
早速、中身を確かめると、、、
おお結構な額の金が入ってる6500ちょっとか、、、って・・・おい、役に立つものって言わなかったか?
宝石ばっかりじゃねーか、これのど・・・と言いかけた時、一際輝く石があるのに気が付いた。
おお、特殊宝石だ♪
これに気を良くして、怒鳴ろうとした事など、遥か彼方の過去の事と忘れ去り上機嫌で足取り軽く家路につく私がいた。
なんとなく、ザー女王の笑みが脳裏に浮かぶ・・・
ガラクタの入ったカバンの重さが大して変わっていないことに気がついたのは、家のドアを開けようとしたその時だった・・・