なんか知らんが、壁向こうのグレイゴブリンが話しかけてきた。
壁がグズグズで割れ目がアチラコチラに走っている。
その割れ目から中の様子がわかる。
牢獄になっているのだろうか?閉じ込められている・・・というわけでもない様なんだが・・・。
回り込めば直接会うこともできるかもしれないが、橋を渡った直ぐの回廊から壁越しに話すほうが面倒がない。
なにせ相手はイタズラ好きのゴブリンだ。
弱っちくてもチョッカイを出されるのは面倒臭い。
安全を確保した上で話を聞くのは常套手段というものだw
 [依頼](クエストチェイン)
 グリーンゴブリン[Green Goblin]の棲む場所に赴き、ゴブリンがあなたを恐れるまで、Green Goblinを殲滅せよ。
 ジャーカー[Jaacar]の下に戻り報酬を受け取れ
 -----
 ジャーカー[Jaacar]はお前らとトモダチになれる。
 暴力は好きじゃない...お互いに食い合ったりしない!
 ジャーカーはロットワーム[rotworm]を食べる...ロットワームのシチュー、おいしい!
 ジャーカーの頭、良くなる!
 あなたトモダチ,いいね?
 外の人、中の人、トモダチなれる?
 いいことね?
 ジャーカーは誰があなたキライかしってるよ、グレイゴブリン[Gray Goblin]はキライじゃない。
 トモダチなれる!
 ジャーカーがおしえてあげる!
 そう、トモダチ助ける!
 グリーンゴブリン[Green Goblin]はワルイ、とてもワルイ。
 グリーンゴブリンはブキ積んでる!
 たくさんのブキそろえたら、外の人と戦争するつもり...あなたのこと!
 夜にこっそり、その剣で刺すつもり!
 やつらはやるよ!
 誓う!
 グレイゴブリンは知ってる,だから奴らとたたかう!
 トモダチまもるため!
 あなた、トモダチ!
 あなた、グリーンゴブリンとめてくれる?
 たすけてくれたら、ジャーカーがいろいろ教えるよ!
 たすけあい、いいことね?
 
 灰色の緑色偏見じゃないだろうか?躊躇すると・・・
  かわいそうトモダチ、ジャーカーしんじない?
 きっとわかる。
 おそすぎるかも、けどきっと分かるよ。
 
 ・・・まあ、ゴブリンだし・・・やってみるか。
 一応、引き受けて、でもモタモタしていると・・・
  トモダチ、まだグリーンゴブリン[Green Goblin]死んでないか?
 グシャグシャ?
 緑のグシャグシャなかったら、きっと奴らは寝ているあなたを刺すよ!
 きっとだよ!
 
 ときたもんだ。
 気乗りしないが、とりあえずグリーンゴブリンの巣に向かおう・・・
 Green Goblinだけ倒せばいいのだけれど、グリーンゴブリンの巣だけにGreen Goblin AlcemistとかGreen Goblin Scoutとか亜種も居る。
 仲間が殺されて黙っているはずも無く、抵抗する彼らも一緒に屠る事になる。
 10体倒した最後に現われたGreen Goblin Captainの
  「ああ、お慈悲を!全員殺すつもりなのか?
 欲しいだけ奪って帰るがいい!
 ご主人よりよほど恐ろしいわ!
 我らGreen Goblinはご主人に仕え、ご主人は...*うめき声*」
 という断末魔に考えさせられる。
 そう、私にはもう神様の姿が見えない。
 我々は戦うべきではなかった。愛し合うべきだった・・・勝利か。クソでも食らえ!!
 石畳の床の上を転がる我が剣が跳ねる乾いた音があたりに響く。
 行こうユキ、他にどうしようもないじゃないか・・・
 ユキってなんだかよくわからないが、とにかくそういうことでジャーカー[Jaacar]に緑のグシャグシャになった事を教える。
 不敵に笑うと無言で羊皮紙の巻物を渡された・・・ロットワームシチューのレシピと書いてある。