ここ、アンダーワールドの深部に在るというステイジアン・アビスの門。
それは、何ものかによって結界が施され封印されているという。
結界は、アビスを封じながら、試練を乗り越えるもの者を求めていた。
それはアビスの邪気に負けぬ者。アビスに入りて自らを保ち、その浄化を助ける者だ。
アンダーワールドに在りて、唯一清浄の光宿すガラ玉を用い、我らに試練を課したのだった。
アンダーワールドに入ると、ぽつんと一人、私を待ち受けていたように男が立っていた。
不思議な雰囲気のその男に近づくと不意に話しかけてきた。
Garamon:Greetings Adventurer! if you are seeking to enter the Abyss,I may be of assistance to you.
・・・英語かよ。
かまわず、誇りを持って我が母国語たる日本語で挨拶を返す。
ついでに、幾つかたずねてみる事にした。日本語で。
あんたさぁ"Abyss"の入口を知るてるんだ?
Garamon:入口は”石の守護者”によって守られており、”組み立てたカギ”を持つもののみ通過を許可されるだろう
おお?日本語。
なんだよ、しゃべれるんじゃん。
じゃあ、その"石の守護者"ってなに?
Garamon:三つの破片を見せることができなかったら、彼らはアビスへの道を開かないだろう。
ああ、結界の守護・金剛力士阿吽像?牛頭馬頭だっけ?
その、"組み立てたカギ"ってのはどうすれば手に入るのさ?
Garamon:三つの”破片”を探し出してどれかを使用し、一つに組み立てねばならない。
"破片"ねぇ・・・
Garamon:二つはこの中の”秘密の部屋”に隠されている。もう一つは”Shadow of Evil”から奪わなければならない。
こりゃ、親切にどうも。
そうすると"秘密の部屋"ってどこにあるのかな?
Garamon:注意深く壁を見るものは、何か変わった点に気付くかもしれない。
それは、教えてくれないんだ。
じゃあ、"Shadow of Evil"ってのは?
Garamon:最悪の裏切り者だ。二つのパーツを手に入れたなら彼に挑戦するのだ!”神殿”の虚無を越えた所に居る
"神殿"てのはどこか教えてもらえるのかな?
Garamon:ダンジョンの中で道を探すのだ。神殿に到達するまでには”テレポーター”を使わなければならない。
・・・そりゃ探すけどさ・・・
"テレポーター"で行った先にあるんだね?
Garamon:ダンジョンの中でたくさん見つけることができるだろう。見つければ旅が楽になるだろうな。
たくさんって・・・一本道じゃないのか。
なかなか意地が悪い・・・そういえば、ガラモンってセミ人間のロボットだったか。
最初にセットされたのをオウム返しするだけで、たいした情報は持ってないんだな。
等身大なんだからピグにすりゃいいのに・・・
破面の外の趣味がわかるようなモノローグだが、気にせず先に進もう。。。
通路を曲がった先は、ぐちゃぐちゃスライムげちゃげちゃスラッグが群生する気持ち悪い場所だった。
蹴散らすにはちょいと厳しい。強烈な酸を浴びせてきやがる。
だが、こんな所ではモタモタしていられない。
強行突破して進むとカギのかかった部屋がある。
入れないので、仕方なく先に進んだ先の小部屋が、何かおかしい。。。
この壁に茂るツタには、どうもおかしな所がある...
ツタが被い茂っている壁から、いやツタそのものから妙な魔力を感じた。
調べていると、隠しドアが・・・開こうとすると、、、
つたが絡まり、扉は途中で止まった。
うぉいっ!何とか開かないか調べてみるが・・・
その不思議な壁を調べてみたいのだが、つたが邪魔だ。
ええぃ!邪魔くさいっ。
と、つたを切ろうとナイフをあてたが、ナイフの刃のほうがこぼれた。
焼ききろうとファイアボールを放つと魔力にかき消される。
どうしたものか・・・と、名案が閃く。脳トレやっとくモノであるなぁ。
さっきのげちゃげちゃスラッグ!アレの酸で溶かしちまえるんじゃ?
さっそくAcid Slugを倒すと、酸を溜めとく内臓器官「酸のう」を手に入れることが出来た。
これなら、そのまま持ち運ぶにも便利だ。
早速さっきの隠し扉に酸のうをぶつけると、
酸は速やかにそのツタを焼き滅ぼし、不思議な壁はその姿を現した。
隠し扉の先には、小さな部屋があった。
これが秘密の部屋か。
大きなソーサリア儀がゆっくり自転している。
何かないか調べると、北側の壁にスイッチがあった。
当ても無いのでスイッチを入れると、、、
なにかが深い所でごろごろと音を立てている。
振り向くと、ソーサリア儀が少しづつ浮き上がっていた。
その下に、青く光るカギの破片らしきものが。
ソーサリア儀が落ちてこないか心配だったが、
必要なものを目の前にして躊躇するわけにも行かず、
すばやくカギの破片を取った。・・・つもりだった。
見ると、破片は床に落ちたままだった。
頭の中は疑問符でいっぱいになった。
確かに手の中に・・・ある。そうか、魔法の破片だ。魔力を破片から感じる事が出来る。
ほっ、と胸をなでおろすと、またごろごろ音が鳴りソーサリア儀は元の位置にゆっくりと戻っていった。
なんだ、余裕を持って取れたじゃん。ビビって損した。
一つ目の破片は手に入れたが、その魔力は弱々しい。
コピーだからだろうか?かろうじて魔力を保っているようだ。
この破片は、余り長い事もちそうにない。
急いで後二つを見つけねば。
ダンジョンをさらに進むと、アビスの瘴気に中てられたアンデッドどもの部屋があった。
面倒なので、さくっと駆け抜ける。
北側にドアがあったので、すばやくすり抜けた。ら、またアンデッド部屋。いやらしい。
すぐ横のドアに滑り込む。ったくっ!アンデッドをやり過ごしたとホッとしたら罠踏んだ。
誠にいやらしい造りだ。
ところで、迷路を行くには1つの必勝法がある事をご存知だろうか?
右手法という。
右手を壁につけ、離さないよう移動すると出口にたどり着くというヤツだ。
左手でもいいんだが、右手を好んで私は使う。
その法則にしたがって進むと、とんでもなく濃い瘴気渦巻く少し開けた場所に出た。
「何じゃこれは?!」思わず口をついて出るくらい瘴気が濃い。
幸い、八割がたすぐ近くの地下水脈の流れに乗って拡散しているので、
ダンジョンには余り流れ込んできていないようだが・・・
この地下世界全体に渦巻く瘴気の元がこれかっ!
もしこれがダンジョンに充満したら・・・おもわず戦慄が。。。
瘴気が発する元に視線を向けると、牛面人身の巨大な像が両脇に並ぶ門がある。
その先は・・・真の闇に続く螺旋の下り階段だ。
よく見ようと門に近づくと、牛面人身の虚像の目が光り、その手に持つ斧を振り下ろしてきた。
石の守護者:汝の通行はまだ許されぬ。聖なる試練を終えてから来るが良い。
アっぶねぇ。
先に進むのを遮る様に振り下したんだろうが、鼻先をかすめてんゾ。
あと一歩前に出てたら脳天割れてたわっ!
おもわず後退り、門から離れると像は元の姿勢に静かに戻った。
まったく・・・でも、1ついいことを思い出した。
斧と斧がぶつかる火花が水脈に反射しキラキラと・・・
そう、秘密の部屋はテレポートした先にあると言っていた事を思い出したのだ。
さっきのアンデッド部屋にテレポータがキラキラ光っていた。
急いでいたので、無視してしまったが、アレを調べなければっ!
取って返し、一番近いテレポータに駆け込むと・・・毒の精霊・・・なんなんだここはっ!!
EV出してそっちに注意をひきつけ逃げると、その先の小部屋に例の妙な魔力を持ったツタが・・・
・・・予測しておくべきだった。
アレを焼ききらなきゃならない。
もう一度入口近くに戻って、「酸のう」を手に入れツタの所まで戻ってくる大冒険譚を聞きたいか?
私は語りたくない。。。疲れた。。。orz
メモしておこう、酸のうは2つ必要・・・と、、、これで余計な試練が一つ減る。。。
部屋のつくりは違えど、仕掛けは一緒。
それらしきレバーを引き、ソーサリア儀が浮き上がるのを待ち、赤い破片を入手した。
もうひとつの試練、二つを手に入れたらShadow of Evilを倒す。
なんの裏切りか知らないが、そいつを倒せば門の鍵が手に入るわけで・・・
秘密の部屋その2の近くにはテレポータが2つあった。アンデッド部屋に戻るものと、もう1つ。
さて、どちらに行くか。
戻る道には毒の精霊、しかも、普通よりなんか強いような?
となれば、行く道は1つ。けして逃げるわけではない。断じてないっ!
テレポータに入ると、なにやら清浄な場所に出た。
水脈に近い所は瘴気にさらされ崩れているが・・・神殿が近いか?
崩れた通路を飛び石のようにトントンと進んでいくと、瘴気を寄せ付けない門が見えた。
そこを目指し、飛び石を飛び越えていく。
その清浄なる空気は正しく神殿。
瘴気にまとわり付かれた身体を洗い流してくれるようだった。
さすがにここは邪気を持つものはいないようだ。
少し落ち着いて周囲を調べると、どうもこの神殿はアンクの形をしているらしい。
この形そのものが瘴気を防いでいるのか・・・妙に納得して奥に進むと、なにやら深淵の中心にテレポータが。
・・・やっぱ、あの向こうに居るんだよな。。。でも、どうやってあそこまで・・・
頭をよぎるインディージョーンズ最後の聖戦・・・断崖の上のハリソン・フォード、深淵の上の私・・・
直感を信じて、一歩を踏み出す。
いやぁ、映画って本当に良いものですね。
見えない橋に砂を撒いとこか?
とは言え、深淵の上で踊る気にもなれず、一気にテレポーターに駆け込むと、そこにはまるでVoidの神殿。
タイムロードは今でも警告しているんだろうか?・・・奥に人が、、、タイムロード?いや、赤いっ!
彼の者こそ件のShadow of Evilと呼ばれし、闇の魔法使いtyball's Shadow!
なんかねーHPの高い魔法使いって、相性が悪いんだよね。あ、ラマテックス♪
おもわぬ幸運に冷静さを取り戻すと、ヤツの纏っているローブは魔法がかかっているように見える。
上手く倒せばマジックアイテムが・・・とか欲をかいている場合じゃない。死にかけだorz
何とか体勢を立て直し、苦戦したものの倒すと、
輝く鍵を入手しました
とばかりに、バックパックに黄色い破片が。
さて、アビスの門へ向かおう。
もと来た道を戻るほど愚かじゃない。
神殿の入口前の水脈は、おそらく門の前を流れていたものにつながっている。
上流を目指せばきっと・・・と進めば、血エレがお出迎え、、、;;
ボロボロになりながらも、進むと対岸にアビスの門が見えた。。。が、橋が落ちているよ・・・そういえばさっき見たな・・・
どこまで小憎らしいつくりなのか!
仕方なく戻ろうとするとテレポータが近くにあるのを見つけた。
どうせ、探索しなきゃならないし、もしかしたらアンデッド部屋のもう1つのテレポータにつながっているかも?
とか淡い期待をいだいて飛び込むと、そこはアビスの門の前!ラッキーっ
三つの破片を取り出し、守護像に掲げる。
「我、聖なる試練を乗り越えし者。この鍵を以て証を立てん。いざ、門を開かれよ!」
三つの破片を結合し、組みてたカギが出来た。
カギは消滅した。
消滅したカギから光が立ち上り弾けると、守護像が手に持つ斧を自らの顔の前に掲げる
「我ら、汝の心の強さ確かに認めた。だが、我らを纏うにはまだ十分ではない。誠のアバター・・・」
なにか言っているようだが、
なにかで聞いたようなフレーズだったが、
割と好きな話だったような気がするが、
ここはガン無視で闇へと続く階段を降りて行く。
作られたのは古いという所までは理解した。