コブトスを行ったり来たりしてた時には、変な声で鳴いてるなぁぐらいにしか思ってなかったんだが、
"魂の器"のおかげでか、言ってる事が解る様になっちまったぃ。
霊話が使えるってこんな感じか・・・?
[依頼]
("魂の器"ははじけ飛んでしまった!)
*尊敬する鍛冶職人である父アンドロスが仕事中に大火傷を負いました・・・・・・。
ベスパーに住むアルケミストが特別火傷に効くという包帯を作ってくれる事になったのです*
*材料となるドレッドスパイダーのクモ糸[Dread Spider silk]が集まったのはいいのですが・・・・・・。
不注意で毒を受けてしまい、このありさまです。
私はもういいんです・・・ですがどうか、私の代わりにこれを・・・父を助けてください・・・・・・*
泣けるねぇ。
そんな事情があったとは。
でもねぇ、ベンちゃんに約束しちゃったし・・・
あんた捕まえてかないと怖いネクロの師匠に追いかけられるかも。
わるいけど・・・
あぁ・・・そんな・・・OooO oo oOOoo・・・・・・
んな、悲しい声で訴えかけられたらやらざるを得ないだろが。
と、考えただけなんだが、、、
ありがとうございます!
ベスパーに住むレオン[Leon]という錬金術師に届けてください!
このクモ糸は時が経つと崩れてしまい使い物にならなくなるそうです。
もう・・・もうあまり時間がありません!
よろしくお願いします。
間髪いれず、言いたい事を反駁させないようにか、まくし立てるように一気にお願い言いやがった。
わーったよ。
仕方ない。乗りかかった船、やってやるぜっ!
ベスパーならすぐそこだしな。
・・・とか考えたのが甘かった。
ベスパーは広い。
錬金術師って言うから、練金屋や魔法屋回ってみたけどLeonなんていねぇ。
片っ端から見て回ってやっと町の真ん中にあるヒーラーにLeonを見つけた。
アホかおまーわ。
錬金術師ならそれらしい所にいろよ!
時間ギリギリになったじゃねーか!!
と言ってやろうと意気込んで近づいたら、いきなり振り向いて落ち着いた口調で言われた。
ん、どうされましたか?
え、ドレッドスパイダーのクモ糸を持ってきたって?
ああ、もちろん包帯を作って差し上げよう。
だがいったいフレデリック[Frederick]はどうしたんだい?
フレデリック・・・あの幽霊か。
なんか説明しにくい事をいきなり聞きやがって。
猛るおいらの心地をどこに持っていけばいいのよ?
しかたない、ここは我慢我慢。