よお、あんた!
耳寄りな話があるんだけど。
遠洋漁業に出て、Vesperの港に寄港した時の事だ。
いきなりそう話しかけられた。
船は船頭が操船しているから、漁場から港までの間は暇でしょうがなかった。
持て余した体力と余暇消費になにか面白い事があるかと話を聞いてみた。
[依頼]
私は原始的文化、特に人工的に作られた品物に興味があってね。
コレクターなんだよ。
今はトログロダイト[Troglodyte]に関するコレクションを完成させようとしているんだが、
残念なことに彼らの文化における信仰や迷信に関する品が足りなくて困っているのさ。
もし彼らの「原始信仰の崇拝物」[Primitive Fetish]を入手することがあったら、私と取引してくれんかね?
トログロダイトってエルフとともに封じられていた原始人達のことだろ?
たしか、トリンシック西の山に棲家があるとかなんとか聞いたことがある。
ここはベスパー、ちょっと遠くないか?そう言ったら断られたと思ったのか
そうかい。
でも、何かの拍子で気が変わったら、いつでも来てくれよな。
いや、断ったのでなく報酬交渉のつもりだったんだが・・・
まあいいか、帰ってからそれはしようか。
トリンシックといっても、ムーンゲートでひとっ飛びだ。
・・・ところで、原始信仰の崇拝物って、なに?
トログロダイトが持っているもんなの?
どっかの神殿とかに在るようなもんなのかな?
原始信仰の崇拝物[Primitive Fetish]はどこでどうすれば手に入るかだと?
知らん。
いいか、私は今「知らん」と君にハッキリと言ったぞ。
私の立場上、トログロダイト[Troglodyte]達の生活や文化を破壊する行為を助長するわけにはいかんのだ。
うむ、そんな野蛮な行為はけしからんことだよ、キミ。
ドコで手に入るかわからんようなものを持って来いとか?
実はトログロダイトが持っているから盗んでこいとか言えないから勝手にやってくれとか?
なに、そのムチャぶり。
つまりは、責任は取らないけど、引き受けたんならやりなさいって事?
なんだよぉ~悪質なポン引きに捉まった心境だ。
ふむ、だがしかぁ~し。
世の中,思い通りにいかないものだということを教えてやろうw
因果応報、天罰覿面、引っかかったふりして仕事をこなす。
トログロダイトの棲家、ペインテッドケイブは原始芸術に彩られた小さな洞窟だ。
広くないからやりにくいったらありゃしない。
下手にEVとか呼ぶと、回転が早まって死体だらけになってしまう。
それより、扇動で相争わせるほうが持ち物をさぐりやすい。
急ぐ旅でも無し、ゆるりとやろう。
んが、なかなか原始信仰の崇拝物なるものを持っていない。
それって要するに、銅鐸とかスカラベとかそういうものだろう?
だいたいどんなもんか解らないのに、それを探せというのが無茶というもんだが・・・
もしかして、トログロダイトが持っているのでなく、洞窟の奥に積まれているとか落ちているとかそういうもんだろうか?
そんな疑問が湧いてくる十数体目を斃した時だ。
その持ち物をさぐると、妙な碧いタイルを持っていた。
トログロダイトの持ち物としては妙に浮いた感じだ。
他の泥まみれなものと違って、とても綺麗なのである。
その色は自然のものとは思えない澄んだ碧さで、丁寧に磨いたモノだということが一目でわかる。
これか
直感的にそう思った。
果たしてそのとおりだったわけだが、これを12枚集めろとか無理ゲーな感じが・・・
単純計算で150体は斃さなければならない。
ピアレスボス150とかじゃないから無理ゲーは言い過ぎだが、んな時間は無い!
どうしたもんかと続けていると、立て続けに5枚ほどw
何だ楽勝じゃんと思うと、20体斃しても出ないとか・・・UO乱数ココに在り。
やめようと思うと連チャンするあたり質が悪い!
なんだかんだとダラダラ続け、ようやく12枚を揃えたわけだ。
そんなこんなでベスパーに戻ると、なんか思ったより喜んでくれて・・・
ブラボー!
これだよ、こういうのが欲しかったんだ。
これは謝礼だ。
そこで僕ぁすかさず言ったね。大きな声で、周りに聞こえるようにサ
「トログロダイトを150は斃して手に入れたんだ!大事にしろよな!!」
「人の嫌がることは進んでしなさい」とは誰の言葉だったかw
野蛮を推して知らぬ存ぜぬは許さんのさ。
だが、奴の面目丸つぶれだろうと思ったのは僕の甘さだった。
(∩゚д゚)アーアーきこえなーい
ときたもんだ。それで済ませるあたり、某国元ルーピー首相もかくやってなもんで。
図太すぎる・・・