・・・釣れますか?
そう言いたくなるエルフがいた。
いや、魚を釣っているわけではない。
[依頼]
無理だろうな、ラヴァリザードを10匹なんて。
あんたには強すぎる相手だもの。
どう?無理だと思うだろう?
な、釣り師だろう?
あまりに見え透いているので、断って見るわけだw
はっはっはっ!やっぱりね!
明らかに顔色が悪い。
エルフ故か、釣りに失敗したからかwww
まあ、可哀想なので釣られてみる。
ラヴァリザードごとき恐れるものではない。
ラヴァというだけあって火のそばを好むわけだから、ファイアケーブや火山、Abyssに生息する。
洞窟みたいな狭いところは好きじゃない。
Abyssなら錬成素材などの戦利品が期待できるが、ラヴァリザードのそばにはファイアアントがいることが多い。
あいつら足が早くて可燃性の粘液が痛いから嫌いだ。
そういう訳で、徳之諸島の大火山Mt.Shoに。
勇ムーンゲートから北上し麓の登山口に。
最近、駿河の国にあるといツハモノたちの富める山が世界遺産とやらに登録されたとか。
めでたきか、なめでたきかな♪
かの山に負けず劣らず、美しい成層火山Mt.Shoの山頂は未だマグマ吹き上がる灼熱地獄だ。
ラヴァリザードどもはこういうところを好む。
西の登山口から登り、東に降りる。
あっついわぁ。こんな所そうそう長いこといられるか!
まあラヴァリザードは十分たおしただろうと、ハートウッドに戻ったら、、、
まだまだだね。さあ、続きを頼んだよ!
何を偉そうに。
数を数え間違えたか。
むう、また昇るのは面倒だが。。。
アンダーワールドからAbyssに降りてもいいが、、、
やっぱりファイアアントが嫌いなので、もう一度Mt.Shoに向かう。
二度目ともなると慣れたもんで、竹取物語の色々を思い出す余裕が生まれる。
月に帰ったという天女を偲ぶ。
数ヶ月で成長したというから、イスカンダル人に違いない。
天に一番近いう山の頂で焼いたという不死の薬とは、もしかしてミディクロリアンのもたらす力と一体化し、
「その力の冥界から戻り、不死に至る術」のことではないだろうか。
なにせ、「私のステキな若いおじさま」とのたまったイスカンダルハーフもその母も、
まさにその術を使っていたではないか。
天に近い場所にこそ、その力に関する秘密が眠っているのでは?!
とか登山の最中、酸欠からか軽い妄想にとらわれていたのはナイショだ。
山から帰ると、労うように静かに報酬を渡してくれた。